この記事では、結構知らない人が多い
「リカバリーファクター」について
なるべく分かりやすく説明していきます。
プロフィットファクターは知ってるけど、
リカバリーファクターって…一体なんなの?
っていう人、意外と多いんですよ。
理由は、本編で記述していますが、
プロフィットファクターが重要視されがち…
というか、され過ぎだと思ってます。
もちろん、プロフィットファクターも
EAを判断する上で重要ではあるんですけど、
自動売買・EAに精通している人であれば、
必ず、リカバリーファクターを見ます。
でも、大半の「稼げないEA」を販売してる
詐欺師まがいのちょっと怪しい人達は、
リカバリーファクターの説明をしないです。
だから、EAの運用経験がある人であっても
リカバリーファクターを知らない人が
ビックリするくらい多いんだと思います。
今回は、有名なプロフィットファクターと
実は、重要なリカバリーファクターの計算方法、
使い方や基本の考え方を簡潔にまとめました。
皆さんの参考になれば幸いです。
プロフィットファクターとは
まずは、プロフィットファクターの説明をしていきます。
いや、プロフィットファクターじゃなくて
リカバリーファクターについて知りたい!
っていう方は、目次から飛んでください♪
計算方法
総利益 ÷ 総損失 = プロフィットファクター
プロフィットファクターの計算方法は、
非常にシンプルです。
上記の計算式で簡単に求められます。
使い方
基本的にプロフィットファクターは、
投資のパフォーマンスを数値化、
可視化するために使われます。
今回は、プロフィットファクターと
リカバリーファクターの違いを
AさんとBさんのトレード成績を通して
分かりやすく説明していきます。
例えば、AさんとBさんのトレード成績が
どちらも20万円だったとします。
Aさん
利益 20万円
Bさん
利益 20万円
Aさん → 利益20万円
Bさん → 利益20万円
一見、AさんとBさんは同じ成績ですが、
内容は、以下の通り全く違います。
Aさん
利益 20万円
総利益 520万円
総損失 500万円
Bさん
利益 20万円
総利益 50万円
総損失 30万円
Aさん → 総利益520万円 総損失500万円
Bさん → 総利益50万円 総損失30万円
それぞれのプロフィットファクターを計算すると、
以下の数値になります。
Aさん
利益 20万円
総利益 520万円
総損失 500万円
プロフィットファクター 1.04
Bさん
利益 20万円
総利益 50万円
総損失 30万円
プロフィットファクター 1.67
Aさん → 520 ÷ 500 = 1.04
Bさん → 50 ÷ 30 = 1.67
Aさんは、520万円の利益に対して
500万円の損失という事になると、
かなり大きな資金で運用していますが
その上で、20万円の利益になります。
Bさんは、少なくともAさんよりは、
少ない資金で運用しているにも関わらず
損失に対しての利益が大きいです。
このように同じ利益20万円でも
プロフィットファクターを計算すると
Bさんの方が効率的な投資が出来ていると
簡単に判断する事が出来ます。
考え方
性質上、プロフィットファクターの数値が、
大きければ大きいほど利益を出せる事になります。
そして、プロフィットファクターの
最低ラインは、1以上です。
※プロフィットファクターが1未満の場合は、
確実に負けることになりますので
投資する際には、注意してください。
一般的には1.2以上あれば優秀とされています。
例えば、プロフィットファクターが1.2で
損失が20万円であれば、利益は24万円です。
同様に、プロフィットファクターが2の場合で、
損失が20万円であれば、利益は40万円です。
なので、数値が大きければ大きいほど
利益率が高くなるという事になります。
が!自動売買・EAの場合は、注意が必要で
1.2~1.5ぐらいが良いとされています。
理由としては、プロフィットファクターが
高すぎるEAの場合は、大抵の場合、
検証期間が短い事が多いからです。
極端な例ですが、1ヶ月間のバックテストで
プロフィットファクターを提示している場合も
結構、普通にありますし、横行しているので
皆さん、注意して頂ければと思います。
リカバリーファクターとは
はい。お待たせしました!
続いて、リカバリーファクターの説明をしていきます。
計算方法
総利益 ÷ 最大ドローダウン = リカバリーファクター
プロフィットファクターと似ていますが、
今度は、総利益を総損失ではなく、
最大ドローダウンで割って計算します。
Q. 最大ドローダウンって何?
A. バックテスト(過去検証)期間に起きた
最大損失幅です。
使い方
リカバリーファクターは、リスクリワード比とも
呼ばれていてリスクに対してどれくらいのリターン、
どれくらいの利益が出るのかを数値化した物です。
それでは、再びAさんとBさんの登場です。
2人のトレード成績はどちらも20万円です。
Aさん
利益 20万円
Bさん
利益 20万円
Aさん → 利益20万円
Bさん → 利益20万円
一見、AさんとBさんは同じ成績ですが、
内容は、以下の通り全く違います。
Aさん
利益 20万円
総利益 520万円
最大ドローダウン 100万円
Bさん
利益 20万円
総利益 50万円
最大ドローダウン 15万円
Aさん → 利益520万円 最大ドローダウン100万円
Bさん → 利益50万円 最大ドローダウン15万円
RFで計算すると、以下の数値になります。
Aさん
利益 20万円
総利益 520万円
最大ドローダウン 100万円
リカバリーファクター 5.2
Bさん
利益 20万円
総利益 50万円
最大ドローダウン 15万円
リカバリーファクター 3.33
Aさん → 520 ÷ 100 = 5.2
Bさん → 50 ÷ 15 = 3.33
Aさんは、520万円の利益に対して
最大ドローダウンが100万円でした。
言い換えると、100万円のリスクをとって
520万円の利益が出たという事です。
Bさんは、50万円の利益に対して
最大ドローダウンが15万円でした。
つまり、15万円のリスクをとって
50万円の利益が出たという事です。
利益を最大ドローダウンで割る事で、
リスクに対して、リワードがいくつなのか、
いくら投資したら、どれくらいの利益が
見込めるのかを簡単に数値化出来ます。
プロフィットファクターだけ見ると
AさんよりもBさんの方が効率的でしたが、
リカバリーファクターを見てみると、
リスクリワードは、Aさんの方が良いです。
考え方
一応、リカバリーファクターも
先ほどのプロフィットファクター同様、
数値が大きい方が利益を見込めます。
一般的には、10年以上のバックテストで
リカバリーファクターの数値は10以上が
望ましいとされています。
結局は、リスクリワード比なので、
リスク × リカバリーファクター = 利益
という計算式になります。
リカバリーファクターが10の場合、
10万円を投資したら100万円になります。
20の場合、200万円になる計算です。
EAにおいては、リカバリーファクターは
非常に重要で一番気にするべきポイントなので
是非、EAを選ぶ際には注目してください。
まとめ
プロフィットファクターは、
総利益 ÷ 総損失
上記の計算式で求める事が出来ます。
1.2以上が望ましいです。
リカバリーファクターは、
総利益 ÷ 最大ドローダウン
上記の計算式で求める事が出来ます。
10以上が望ましいです。
どちらも投資のパフォーマンスを
判断する際に大変便利なので、
チェックする癖を付けましょう!
最後に…
自動売買・EAを判断する場合、
実は、プロフィットファクターよりも
リカバリーファクターの方が重要です。
※まぁ、どちらも重要なんですけど…
比較すると、リカバリーファクターの方が
EAの性質上、重要って話です。
また、プロフィットファクターは、
バックテストに記載されていますが
リカバリーファクターは記載がないので
自分で計算する必要があります。
いくらプロフィットファクターの
数値がすごく良かったとしても
リカバリーファクターが低ければ、
パフォーマンスが良いとは言えないので
必ず、計算するようにしてください。
とりあえず、このブログで提供しているEAの
バックテスト結果で練習してください(笑)
それでは!素敵なEAライフを!
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