【FXのスキマ】FXにおけるダウ理論の優位性と使い方

FXにおけるダウ理論の 優位性と使い方 FX
FXにおけるダウ理論の 優位性と使い方

 

この記事では、主にFX初心者に向けて、

相場の方向感を掴む為のコツとして

「ダウ理論」の優位性と使い方を

分かりやすく解説しています。

 

めちゃくちゃ有名な理論なので、

「なんか聞いたことある」って人も

結構、多いとは思うんですけど…

 

ちゃんと「ダウ理論」を理解してない場合、

今すぐにトレードを見直した方が良いです。

 

それぐらい重要な話になってくるので、

是非、最後まで読んでくださいね。

 

そもそも「ダウ理論」とは何か?

このシンプルな質問を投げかけた時に

実は、ちゃんと答えられる人って

意外と少ないんですよね…

 

「ダウ理論」は、相場の基本原理であり

トレンドを認識する為の理論の1つで、

6つの定義から構成されています。

 

何年に誰さんが提唱したかとかは、

FXで勝つ為には1ミリも必要ないですが

とりあえず、「6つの定義」だけは、

絶対に覚えて帰ってください。

(ん?なんかセミナーみたいな口調に…)

 

ダウ理論で出来る事

「6つの定義」の説明に入る前に、

ダウ理論で何が出来るのか説明します。

 

FXに限らず、トレンドは重要で…

現在のトレンドを認識した上で、

トレンド方向にエントリーすると

勝ちやすいっていうのは分かりますよね

 

つまり、FXトレードで勝つ為には、

相場の方向感、トレンドの把握が必須です。

(優位性(エッジ)を維持する為)

 

「ダウ理論」をFXに用いることによって、

トレンドを認識する事が可能になります。

 

トレンドに乗るので勝率が上がり、

トレンドが発生するタイミングと

転換するタイミングも分かるので

利益(値幅)を最大化できます。

※もちろん、100%分かるわけでない。

 

ダウ理論:6つの定義

それでは、「6つの定義」を

それぞれ解説していきますが…

 

どれも特段、難しい話ではないので、

サラっと読んで貰っても大丈夫です。

ただ、絶対に覚えて帰ってください。

(あれ?このセリフ気に入ったの?)

 

①平均は全ての事象を織り込む

 

1つ目の定義は、少しややこしいです。

「平均は全ての事象を織り込む。」

 

はい。日本語に直して説明すると、

全ての相場の値動き(価格)は、

市場参加者の総意の結果なので、

経済指標発表とかニュースとかの

ファンダメンタルズは無視でOK。

っていう、少し尖った考え方です。

 

例えば、自然災害だったりとか、

戦争とか、突発的なニュースの場合も

急変動とかあったりするわけですが…

 

全てチャートに織り込まれているので

極端な話、経済ニュースをチェックする

必要が無いっていう事なんですよね。

 

むしろ、悪いニュースが出た時に

変にバイアスがかかるのも良くないです。

 

悪いニュースが発表されたんだから、

きっと、これから相場は下がるだろう。

みたいな偏った判断をする危険があります。

 

それこそ、市場参加者の大半が

「悪いよね。うん。知ってた。」

って、悪い情報を織り込んでいたら

あまり反応しない事もあります。

 

「もう悪いニュースは出尽くした。」

と、市場参加者の大半が判断した場合、

反転する可能性もあるわけですよね。

 

これって、事象の捉え方の問題で…

戦争 → ニュース → チャート暴落

上記の様な流れで考えてみてください。

 

チャートではなく、ニュースを見て

「悪いニュースだから」と判断すると

チャートに織り込まれる前段階なので

実は、確定してないよねって事です。

 

②トレンド期間は3種類ある

 

2つ目の定義は、トレンドの期間です。

 

トレンドには、上昇トレンドと

下降トレンドの2種類がありますが、

(ここでは、レンジの事は割愛します。)

このトレンド期間は、3種類あります。

 

長期、中期、短期の3種類です。

 

長期トレンド

長期トレンドは、数年間継続します。

月足や週足で発生しているトレンドです。

 

中期トレンド

中期トレンドは、場合にもよりますが

3週間から3ヶ月ほど継続します。

 

後ほど詳しく解説しますが…

中期トレンドは、長期トレンドと

逆行する「調整波」となります。

 

短期トレンド

短期トレンドは、場合にもよりますが

数時間から3週間ぐらい継続します。

 

短期トレンドは、中期トレンドと

逆行する「調整波」となります。

 

マルチタイムフレーム分析

相場は、フラクタル構造になっているので、

長期トレンドの中に、中期トレンドがあり、

中期トレンド中に、短期トレンドがあります。

※もちろん、短期トレンドの中にも、
 更に小さいトレンドが発生してます。

 

大前提として、トレンドという物は、

上位時間足に回帰する性質を持ってます。

そして、この性質を使った分析方法が、

俗に言うマルチタイムフレーム分析です。

 

つまり、長期トレンドの方向に合わせて

中期、短期トレンドでタイミングを計って

エントリーするのが有効っていう事です。

 

押し目買い」「戻り売り」は、

まぁ、古典的なエントリー方法ですが…

やっぱり、しっかりと優位性があります。

 

長期トレンドが上昇だからと言って

下手に飛びついてしまうと危険です。

中期トレンド(調整波)が発生して、

逆行する事があるので注意してください。

 

結論を言うと、全ての期間で

トレンドが一致すると勝ちやすいですが…

まぁ、そんなチャンスはほぼないです(笑)

 

③トレンドの波は3段階ある

 

3つ目の定義は、トレンドの波の段階です。

相場は… というか、チャートは、

上げ下げを繰り返して波形を形成します。

 

ダウ理論では、この波を3段階に分けて

トレンドの発生タイミングを判定します。

 

1段階目 先行期

1段階目は、先行期です。

これは、トレンド転換直後の初動で、

打診が買い・打診売りを狙うパターンです。

 

初動の値幅は大きいので取れれば、

かなりの利益を狙う事が可能です。

ただ、あくまでも「トレンド転換疑い」

なので、動き自体は不安定な状態で、

普通に騙しも多いので勝率は低め。

 

2段階目 追随期

2段階目は、追随期です。

「トレンドが発生したかも?」

と判断する人が増えてきた状態です。

 

ここが一番、狙い目ポイントです。

実際、ここだけ狙っていれば勝てる!

と、豪語するトレーダーが多いです。

 

3段階目 利益確定期

3段階目は、利益確定期です。

この段階では、市場参加者のほとんどが

トレンドの方向を確信しています。

「誰がどう見ても上昇トレンドだよね」

っていう、綺麗なチャートの状態です。

 

ただ、非常に残念な話にはなりますが、

利益確定期なので、先行期と追随期で

仕込んでいた人達が決済するわけです。

こうなると、一旦反転しやすくなります。

※再度、トレンドに回帰する為にも
 反対需要を一旦高める必要があるんですが、
 この話は長くなるので、また別記事で。

 

追随期だと思ってエントリーしても、

実際は、利益確定期だった場合には、

利益が伸びずに普通に負けます。

 

なので、追随期と利益確定期を

なんとかして判断したいわけですが…

これは、最後の方で詳しく説明します。

 

④ 平均は相互に確認されるべき

 

4つ目の定義は、ちょっと難しいですが

「平均は相互に確認されるべき」です。

 

これを分かりやすい日本語に直すと、

相場の相関を意識するべきって事です。

 

例えば、ドル円を買いたいとします。

 

この場合であれば、米ドルと関連がある

ユーロドルだったりポンドドルとかの

ドルストレートのチャートを確認して、

米ドルが買われているようだったら

ドル円を買う根拠が強くなります。

※ドルストレートのチャートが
下がってたらドル円を買う根拠になる。

 

もちろん、株価指数とかも重要ですが…

まぁ、参考程度に見るだけで大丈夫です。

 

追記:

ちなみに、オージードル関連であれば、

石油や鉱石の影響をモロに受けるとか…

他にも色々と相関性があったりするので、

この辺も覚えておくと便利ではあります。

 

⑤ トレンドは出来高でも確認されるべき

 

つ目の定義は、無視でもOKです。

「トレンドは出来高でも確認されるべき。」

 

ダウ理論は元々、株式相場の理論だから

出来高も確認出来た方が良いって話です。

 

一応、FXの場合でも出来高は見れますが、

証券会社ごとに数値が変わって来るので

この定義は、無視しましょう。

 

⑥ トレンドは転換シグナルが出るまで継続する

 

6つ目は、1つ目の同じくらい重要です。

「トレンドは転換シグナルが出るまで継続する。」

 

恐らく、ほとんどの人がイメージしてる

「ダウ理論」は、コレだと思います。

 

上昇トレンドの定義

上昇トレンドは、高値と安値が

切り上がっている状態の事を指します。

安値が切り上がってる事が重要。)

 

下降トレンドの定義

下降トレンドは、安値と高値が

切り下がっている状態の事を指します。

(高値が切り下がってる事が重要。)

 

トレンドは継続しやすい

トレンドは、継続しやすい性質があるので、

上昇トレンドなら買いエントリーすれば

順張りになるので、勝ちやすいです。

(下降トレンドであれば、反対です。)

 

上昇トレンドであれば、高値と安値が

切り上がっている状態が続いていれば、

長期間、トレンドが続く事があります。

 

が、どこかのタイミングでトレンドは、

必ず転換します。これは、絶対です。

 

トレンドの転換シグナル

トレンドは、いずれ、転換しますが…

このタイミングをなるべく早い段階で

「見極めるコツ」を解説していきます。

(先行期の見極めになります。)

 

例えば、上昇トレンドであれば…

高値と安値の切り上げが出来なくなったら

転換を疑っても良い状態となります。

 

更に、高値と安値の距離(値幅)を

考慮する事で精度が格段に上がります。

 

上昇幅(高値更新の値幅)が落ちたり、

直近安値までの押しが深くなった場合は、

上昇が弱くなってると判断出来ます。

こうなるとトレンドが終わる可能性が高いです。

 

まぁ、ものすごく簡単に説明すると、

レンジを形成したら疑うっていう事です。

もちろん、一旦レンジを形成した後に

再度、上昇する場合もあるわけですが…

 

高値の更新が出来なくなった状態で、

直近安値を下回るとトレンドの継続が

否定されるという考え方になります。

 

これが、ダウ理論の転換シグナルです。

 

トレンドの転換サイン

次は、トレンド転換サインについてです。

転換サインといっても非常にシンプルです。

 

上昇トレンドを例に解説しますが、

直近高値を更新せずに直近の安値を下抜けて、

新高値を更新せずに安値を切り下げたら

下落トレンドに転換したとみなします。

 

これが、ダウ理論の転換サインです。

 

シグナルと似ている点もありますが、

意味合いは大きく変わって来るので

しっかり識別出来るようにしましょう。

 

実は、選択肢はあまり無い

さて、以上がダウ理論の6つの定義です。

 

原則、明確な転換サインが出るまで、

トレンドは継続するという考え方なので

ダウ理論を主軸にトレードをする場合、

実は、選択肢は2つしかないです。

 

1 トレンド転換するまで保有する

1つ目は、トレンドフォローです。

 

トレンドの方向性が明確な場合、

既存のトレンドが転換するまでは、

その方向にポジションを保有し続ける。

または、その方向にのみエントリーする。

 

これにより、かなり勝ちやすくなります。

どのトレンド期間であったとしても、

逆張りを避ける事で勝率が上がります。

 

2 トレンドの定義が出来ない時は待つ

2つ目は、トレードしないという事です。

 

ダウ理論の定義では、トレンド判断が明確です。

ただ、実際のチャートを見れば分かりますが、

綺麗なトレンドなんて、ほとんどありません。

 

例えば、下記の様な場合であっても

・上昇 → 下降 → 上昇

実際には、グレーゾーンが存在します。

・上昇 → レンジ → 弱い上昇 
 → レンジ → 下降

みたいに、途中でレンジを挟んだり、

弱い上昇トレンドを挟んだりして

「どちらとも言えない区間」

実際のチャートには存在するわけです。

 

また、押し目や戻りを付けないまま

上がり続けたり、下がり続ける様な

波形の確認出来ない値動きがありますが、

正確には、これはトレンドではないです。

 

基本的にトレンドが明確ではない場合、

しっかりとチャンスを待つのが正解です。

 

トレンドの認識が大事

 

結局の所、ダウ理論を突き詰めていくと

「トレンドの認識が全て」という事です。

 

現状のトレンドに逆らわなければ、

勝ちやすいのは確かなわけですから、

トレンド方向の把握が最重要ですし、

これが出来れば、普通に勝てます。

 

ですが、実際には判断が難しかったり、

トレンドを定義出来ない場合もあります。

中でも、追随期と利益確定期の判断は、

熟練のトレーダーであっても間違えます。

 

追随期と利益確定期の判断

トレンド転換をいち早く察知する為には、

追随期なのか、利益確定期なのかを

的確に判断する必要があります。

 

当然、100%の判断は無理ですが…

ダウ理論の考えから推測できる点が

いくつかあるので紹介しておきます。

 

追随期の判断

転換サインが出たタイミングが、

もっとも追随期を疑うべき局面です。

 

相場のトレンドが転換する際には、

必ず直近の高値・安値を上抜け、

もしくは、下抜けします。絶対です。

※チャートで確認してみてください。

 

この時、気を付けて欲しい点としては、

サインではなく、シグナルの場合です。

 

直近の最高値・最安値を更新してないのに、

直近の高値・安値を上抜け・下抜けした場合、

シグナルの条件は整っているわけですが、

サインとしては、成立していません。

 

利益確定期の判断

厳密には、違う段階にはなりますが、

利益確定期は、先行期でもあります。

 

ダウ理論で判断する場合には、

とりあえず、高値安値の更新が

値幅を伴わなくなってきた時と、

押し目と戻りが深くなった時に

早い段階で疑う事が可能になります。

 

視覚的には、レンジになったら

ひとまず、利益確定期を疑いましょう。

 

追記:

でも、実は一番手っ取り早い方法は、

そのトレンドのゴールを把握する事です。

 

基本的に、相場の値動き(レート)は、

ゴールに向かって進んでいます。

そして、ゴールすれば反転します。

 

「どこか」は、決まっていますが…

その「どこか」に答えはありません。

 

過去の大きなレジスタンスやサポート、

ラウンドナンバーやオプション等々。

いくつかの根拠を組み合わせる事で、

このゴールを可視化できるわけです。

※ダウ理論とはまた違う考え方なので、
 今回、詳細は割愛します。

 

まとめ

という事で、今回は、ダウ理論について

結構、真面目に解説したわけなんですが…

 

いかがだったでしょうか?

 

もし、分からなかった所があったら

大変申し訳ないんですけども…

もう1回、最初から読んでください(笑)

 

ダウ理論は、FXの基本原理になるので

トレードにおいて一生使えるスキルです。

どの道、身に付けないと話にならないので

この機会に頭に叩き込んでください。

 

それでは、皆さん、素敵なFXライフを

お過ごしください~♪

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